救急ナースは、一般的な病棟や外来での業務とは異なり、人工呼吸器の設置や管理、心電図モニターのチェック、バイタルチェックなど、患者さんの生命を救うために様々な業務を行います。
高度なスキルが要求され、特に、重症の患者さんへ対応する場合には、お医者さんの指示を受けながら迅速に必要な処置をこなさなければならないため、強靭な精神力や体力なども必要です。
救急ナースの育成に注力している医療機関によっては、救急の現場が初めての看護師さんも自信を持って不安なく業務に臨めるよう、集合研修や現場内での実務研修の機会を増やしたり、ベテランによる仕事上のサポートを受けやすくしたりするところもあります。
救急の現場では、高いレベルの看護知識・技術を求められることから、仕事に必要なスキルを身につけるために長い時間が掛かったり、思うように仕事に馴染めなかったりすることもあるかもしれません。
不安なく業務を行うためにも、週に一回程度ミーティングを実施しているところや、新人の看護師さんを対象としたプリセプター制度を導入しているところを就職先に選ぶと良いでしょう。
なお、救急の現場に長く勤めている看護師さんは、新人の指導や新規の患者さんの受け入れの交渉の際に、幅広いスキルを要求される機会が増えることがあります。
定年まで救急の現場で働き続けたい人は、新人だけでなく中堅層の人にも研修がしっかりと行われているかどうか、職場探しの際にきちんと確認を取ることが大切です。